「まちカフェの日」(仮称)開催へ

「まちカフェの日」(仮称)開催へ

奄美市の末広本通りの道路利活用について話し合う、まちづくり部会があり、クルーズ船寄港日の受け入れなどについて意見を交換した

 

クルーズ船寄港で社会実験
末広通り利活用、まちづくり部会

 

 奄美市都市計画道路「末広港線」、末広本通りの道路利活用について話し合う、第3回まちづくり部会が19日夜、奄美市名瀬のAⅰAⅰひろばであった。通りへの来訪者、市民らが楽しめる空間の創出をコンセプトに、一つの取り組みとして「まちカフェの日」(仮称)を設定。新年度、社会実験も合わせてクルーズ船の寄港日に実施することとし、観光客のもてなしについて意見交換した。

 市では、中心市街地の活性化を目指す「奄美市地方再生コンパクトシティ推進会議(C・C会議)」を2018年度に設置。同部会はその一環として、末広本通り(延長252㍍)の道路の利活用を協議してきた。

 これまでの話し合いで出された意見を集約し、▽まち・店の前に滞在する▽まちを回遊してもらう▽この街をもっと好きになる(ブランディング)▽まちにもっと集まる―を柱に、「来訪者・参加者・通りの人などが楽しい空間を作る」をコンセプトに設定。取り組みの一つとして、「まちカフェの日」(仮称)を実施することに決めた。

 新年度に社会実験を踏まえ、クルーズ船の寄港日にその開催を仮定し、会合では観光客のもてなしについて意見交換。「八月踊りで伝統文化の体験は」、「フードコートのような飲食スペースを設置しては」―などの意見が上がった。

 道路利用に関しては、管理者(奄美市)と道路運用主体間で申請・許可等のやり取りを行う必要があり、末広本通り会を中心に、他商店街通り会、NPO法人など連携団体との協働などによる取り組み体制についても、今後協議を深める。

 社会実験を通して、効果や課題などを整理し、次年度(20年度)の実装につなげたい考え。近く開かれるC・C会議でも決定事項などを報告し、中心市街地の活性化に向け、官民連携したまちづくりを進める。