集落活動の拠点完成祝う

新たに供用を開始した宇検村田検集落防災会館


乾杯で施設の完成を祝う参列者たち

宇検村田検集落 防災会館完成で祝賀会

 宇検村田検集落(安田晃典区長、70世帯・約160人)で24日、同集落防災会館の落成を祝う「完成祝賀会」が現地で開かれた。集落活動の新拠点完成に安田区長は「先人の夢を継ぎ、次代に夢をつなぐコミュニティーの場。花開く施設にしたい」と参列者を前に喜びを語った。

 同防災会館の建設にあたり、2017年4月に建設準備委員会を設立し住民と協議。工事は18年10月に着工した。

 施設の総事業費は、7838万2千円。設計は、㈱重信設計(奄美市)、施工は、㈱松元組(同)などが請け負った。

 建物は延べ床面積158・30平方㍍(敷地面積472・67平方㍍)。構造は、耐震性・耐久性に優れたRC工法を採用し、備蓄倉庫や発電機室、防災設備一式なども備えた。

 この他、施設内土俵の移設には、集落住民が寄付を募るなど費用を工面。この日は、集落住民や関係者、関西田検人会などの支援者を招待し、祝賀会は盛大に催された。

 式は祝い唄で開幕。元山公知村長は「集落の中心的施設で見事な出来映え。これがくさびとなってますます発展することを願う」と祝いの言葉を贈った。

 余興では、青壮年団、婦人会、小・中学生など集落総出で歌や踊りを披露。住民一丸となって新たな拠点の完成に花を添えた。

 安田区長は「子どもや孫に引き継げる立派な施設。入学式や豊年祭など、集落の歴史をここで育みたい」と笑顔で話した。