海の生物観察、貝取り楽しむ

貝などを探す龍郷小学校の児童ら

龍郷小児童 安木屋場海岸リーフ内で

 龍郷町立龍郷小学校(橋口俊崇校長、児童27人)は19日、「春の一日遠足」を安木屋場集落で行った。児童は、潮が引いた安木屋場海岸のリーフ内で海の生物を観察し、貝取り、魚やシャコ取りなどを楽しんだ。午前中は安木屋場バス停周辺の草取り、ごみを拾い集めるボランティア活動も実施した。

 この日は大潮で、奄美市名瀬の干潮の潮位は、午後1時7分に8㌢だった。正午すぎの安木屋場海岸もリーフが出て、海の生き物観察がしやすい状況になっていた。

 最初に県自然保護推進員を務める宇都宮英之さんが事前にリーフ内にいる海の生き物を収集して水槽に入れておき、ヒトデ、ナマコ、貝類について説明。「触ったら危ない生き物もいるので注意してほしい」と指摘した。

 児童は、貝取り用の道具、取った貝などを入れる袋、網などを持ってリーフへ出掛け、「先生、トビンニャ(マガキガイ)を取ったよ」「岩の下にタカラガイがたくさんいる」「シャコを捕まえた」「小さな魚捕まえた」などと喜びの声を上げていた。一方で「クモヒトデはきもい、嫌い」と話す女子児童もいた。

 岩崎想君(4年)は「トビンニャ、タカラガイ、シャコ、小さい魚を取った」、内野灯さん(2年)は「タカラガイがいっぱい取れた」と笑顔で話した。