即位10連休で入込増

大型連休で奄美群島の入込増が予想される(写真は黒潮の森マングローブパーク)

宿泊・全体的満室、レンタカー・キャンセル待ち
GW1週間前

 土日を含めると10連休となる今年のゴールデンウィーク(4月27日~5月6日)まで、あと1週間。例年にない長期休暇の日程で、奄美への入込は急増する見通しだ。ホテルやレンタカーは期間中、もうすでに予約は埋まっており、それぞれの業界関係者からは「キャンセル待ちもお断りしている状況。連休最終日にようやく空きが出るほど」とうれしい悲鳴を上げている。

 今年は5月1日が新天皇即位による祝日となったことで、祝日法の規定(祝日に挟まれた平日を休日施行)で4月30日と5月2日が休み。今年限りの10連休が実現した。

 奄美大島島内のホテル関係者によると、皇太子さまの即位日と同日を祝日にする閣議決定をした昨年11月ごろから、大型連休を見据えた予約が増加。家族連れを中心に2~3泊が主流となっている。

 宿泊客の滞在はこれまで前・後半で二極化していたが、例年にない連休スケジュールで中日も予約が埋まり、全体的に満室状況となっている。奄美新聞の取材に対し同島内のリゾート系、ビジネス系のホテルはいずれも「現在ほぼ満室。(終盤の)5月5・6日は余裕がある」と回答。関東、関西を結ぶ格安航空会社(LCC)が就航した数年前から早めの予約が加速化、「今年は特に顕著となった」と明かした。

 島内観光で定着しているレンタカーも事業所への予約が今年2月ごろから増え、現在は「キャンセル待ちを案内している状態。お断りすることもある」(事業所関係者)という。

 ホテルの宿泊傾向に合わせて3日間レンタルが大半だが、中には9日間の利用者も。各事業所は配車のやりくりに苦慮しており、「予約を受け付けられないケースもあるが、まずは車両の空き状況を確認してほしい」(同関係者)。

 そのほか、奄美市住用町の「黒潮の森マングローブパーク」(寿浩義支配人)は、人気のマングローブカヌー体験の事前予約を推奨。「来場前に希望するスタート、待ち時間を問い合わせてほしい」と呼び掛けている。