県内外から参加したランナーが一斉にスタート(午前8時ごろ)
平成最後の喜界路をフルマラソン(42・195㌔)で走り抜ける第5回「東経130度喜界島マラソン」(同実行委員会主催)が22日、喜界町体育館前をスタートし、島内1周するコースで開かれた。過去最多の160人が参加。島民から声援を受けながら、老若男女のランナーがさわやかな汗を流した。男子は第一工業大学=霧島市=2年の小山侑紀さん(19)がタイム2時間36分31秒、女子は兵庫県の瓦谷夏美さん(32)が同3時間29分35秒でそれぞれ優勝した。
大会は喜界島のPRと交流人口の拡大を目的に2014年から開催。参加者は年を追って増えており、北は福島県から南は沖縄県まで町外からは113人、島内から47人が参加した。
各ランナーは目標タイムの達成を胸に、友人や職場の仲間、家族などと力走。ゲームキャラクターに仮装した姿や、手をつなぎながら走るペアなど微笑ましい様子も見られた。
この日は島民総出で大会を盛り上げた。地元高校生を含め、約150人がボランティアで運営をサポート。コース14カ所に設けたエイドステーションでは補給用飲料水のほかに特産品のお菓子やジュースを用意し、沿道ではお年寄りが太鼓を打ち鳴らして、疲れの見えるランナーを鼓舞した。
男子トップの小山さんは大学で陸上部に所属。「コースのアップダウンに意外に苦労した。沿道からあたたかい応援が励ましになった」。女子の瓦谷さんは「初参加だったけれど、様々なサポートで気持ち良く走ることができ、優勝できてうれしい」とそれぞれ笑顔だった。
主催者発表によると大会完走者は146人(完走率91%)。
結果は次の通り。
【男子】①小山侑紀(霧島市)2時間36分31秒②大野海斗(同)2時間48分1秒③富田繁生(鹿児島市)2時間49分1秒
【女子】①瓦谷夏美(兵庫県)3時間29分35秒②東美紀子(奄美市)3時間57分1秒③惠亜矢(宮崎県)4時間1分35秒