規格外バレイショ子ども食堂に

規格外のバレイショを段ボール箱に詰める知名町4Hクラブのメンバーら=知名町=

農家収入アップに向け実証実験
知名町4Hクラブ

 【沖永良部】知名町4Hクラブ(福井源規会長)では、規格外のバレイショを鹿児島市内の子ども食堂へ提供する実証実験を行っている。22日、クラブのメンバー3人が同町の運送会社物流センターに集まり、バレイショの梱包作業を行った。同町4Hクラブの武元竹夫副会長は「この取り組みを軌道に乗せ、来年以降には農家の収入アップにつなげたい」と語った。

 島内で栽培されたバレイショの中で規格外のものを有効活用しようと、今年2月から始めた取り組み。協力してくれる農家のほ場から規格外のバレイショを集め、鹿児島市内の子ども食堂「MAYUカフェ」に提供している。

 今年は試験的に行うため、バレイショの代金は無料。沖永良部~鹿児島間の輸送料金(航路)も、取り組みに賛同した同町の運送業者、新納運送店が無償で負担する

 22日の作業では、大小10個の段ボール箱に約250㌔㌘分のバレイショを詰めて発送した。この日を合わせてこれまでに3回、約850㌔㌘分を届けている。

 子ども食堂からは、感謝の言葉と一緒に、バレイショの入ったカレーをおいしそうに食べている児童らの写真が、4Hクラブのメンバーに送られてきたという。

 写真を見て福井会長(24)は「やって良かった。こういう使い方もあるというのを知ってもらえれば、農家も助かるだろう」と話した。