「わがまち紹介」を行ったフラワー都市の各市町長と観光大使=24日、和泊町あかね文化ホール=
満開のユリ園を楽しむ交流団のメンバーら=25日、和泊町笠石海浜公園=
【沖永良部】花をテーマとしたまちづくりを目指す「フラワー都市交流連絡協議会」の総会が24、25日、和泊町で開催された。協議会に加盟する全国8都市の交流団約200人が来島し、花による地域づくりをPR。視察研修では、満開となった笠石海浜公園のユリ園を見て回った。
同協議会は1983年設立。9市町で構成され、同町での総会開催は11年ぶりとなる。
総会は、同町役場会議室で行われた。今年度の事業計画は▽観光と特産品の共同宣伝事業▽各都市間の球根・花苗交換事業▽東日本大震災被災地支援事業―など六つ。次回の総会開催地は宝塚市に決まった。
あかね文化ホールであった「わがまち紹介」では、各市町長と観光大使が登壇し、花を使った地域づくりをPRした。
宝塚市は、約500年前に山本郷(現在の宝塚市山本地区)で生まれ、接ぎ木の技法を発明した坂上頼泰(1515~97年)にちなんだ「接ぎ木の体験会」の様子を紹介。城下町が残る萩市は、コンクリート塀等をツル植物で覆い景観を保全する取り組みを発表した。
2日目は視察研修。笠石海浜公園のユリ園を見学した交流団のメンバーは、目の前に広がる10万輪のエラブユリを見て「素晴らしい」「きれい」と声を上げ、ユリを背景にスマートフォンで自撮りをしたり、今年整備された物見台から公園を眺めたりして楽しんだ。
加盟都市とシンボルフラワーは次の通り。
▽北海道中富良野町(ラベンダー)▽山形県長井市(アヤメ)▽富山県砺波市(チューリップ)▽静岡県下田市(スイセン)▽岐阜県大野町(バラ)▽兵庫県宝塚市(スミレ)▽山口県萩市(ツバキ)▽福岡県久留米市(ツツジ)▽和泊町(ユリ)