飲食・宿泊施設整備へ

秋名・幾里地区で計画している「飲食・宿泊施設」整備予定地。右奥側が秋名コミニュティーセンター

龍郷町秋名・幾里地区 体験交流拠点として期待
旧秋名保育所跡地に建設

 龍郷町は、2019年度事業で秋名・幾里地区に木造2階建ての「飲食・宿泊施設」整備を計画している。場所は旧秋名へき地保育所跡地(幾里、町有地)で、秋名コミニュティーセンター隣接地の県道沿い。町によると、実施設計が5月下旬に出来上がる見通し。敷地が県道より下がっていることからまず盛り土して転圧する地盤改良工事に入り、「その後に建物建設に着手していきたい」としている。順調にいけば来年3月末までに施設完成を見込んでいる。運営は、公募型の指定管理者指定を予定。町は「体験・交流事業の拠点施設」と位置付けており、秋名・幾里地区の活性化に寄与することを期待している。

 19年度一般会計当初予算に同整備費が盛り込まれている。事業名は「民泊を核とした奄美らしさ体験促進事業」。奄振リーディングプロジェクト事業を導入する予定。総事業費は約1億3千万円を見込む。

 敷地面積は約813平方㍍。盛り土し、敷地の高さを県道の高さと同じにして、県道から敷地内に車が入れるようにする。

 木造2階建ての延べ床面積は、354平方㍍を見込む。1階は食事を作る厨房、飲食できる場所を設置する飲食スペースなどを配置計画。2階は客室3部屋、浴室、シャワー室、事務室などを配置計画している。

 駐車場は5台分確保する計画。

 今年3月議会での施政方針説明の中で、竹田泰典町長は「体験・交流事業の拠点施設整備事業を重点課題として積極的に進めていく」との方針を示した。

 町によると、基本計画には、16年度から始動した芝浦工業大学(東京都)による「秋名・幾里魅力化プロジェクト」調査報告冊子の内容が反映されている。同プロジェクトは、龍郷町の依頼を受け、町の地方創生交付金を活用して行われた。