「令和」記念、参拝客でにぎわう

「令和」記念、参拝客でにぎわう

改元記念でご朱印を求める参拝客が朝から詰め掛けた

 

令和初日がお宮参りのタイミングに重なった禱さん家族

 

ご朱印、お宮参りも
名瀬の高千穂神社

 

 「令和」時代が幕を開けた1日、奄美市名瀬の高千穂神社(黒木正和宮司)では、改元を記念して御朱印を求める参拝客やお宮参りなどで朝からにぎわった。社務所で対応する禰宜の當郷裕之さんは「譲位による改元のため、祝賀ムードでの参拝客増加につながっている」と異例のにぎわいに驚いている。

 神社で手に入る「ご朱印」は参拝の証しとして、手書きで神社名や日付けを書いてもらうもの。現在全国的なブームとなっている。

 同神社関係者によると、朱印書きの件数はふだん1日当たり5件足らずだが、當郷さんによると「平成最後となる前日(4月30日)は10件以上、きょうは40件以上書き上げた。朝から詰め掛ける状況は初めてのこと」と話した。連休中はツアーの参拝もあるとして、ご朱印ブームは奄美にも波及しているようだ。

 名瀬の井之上五十助さん(62)は書き上がったばかりのご朱印を受け取り、「(改元は)めったにあることではない。記念になるのでうれしい」と話した。

 またこの日は、赤ちゃんのお宮参りが令和初日のタイミングとなった家族の参拝も見られた。

 瀬戸内町古仁屋の禱=いのり=光輝さん(30)と妻・涼香さん(21)は、今年3月31日に生まれた長男・晟之助=じょうのすけ=くんのために訪れた。

 一般的には生後約1カ月を目安に行う「お宮参り」。?さん家族は親族らと同神社を参拝。子どもの無事な出産を報告し、健やかな成長を祈念した。

 このタイミングでの参拝に光輝さんは「偶然ですが記念になるます」とした上で、息子の顔を見つめながら「新しい時代の中で、元気に育ってくれたら」と目を細めた。