約1千人が会場に訪れ記念すべき改元の瞬間を祝った「祝ヤンゴで新元号~令和へぬカウントダウン~」
会場を訪れた多くの人たちが声をそろえてカウントダウン。新元号を迎えた後は六調で盛り上がった
平成最後の日となった30日夜から、令和が始まった1日、奄美市名瀬の屋仁川通りではカウントダウンイベントが開かれた。市民や観光客ら約1千人が路上を埋め尽くし、声を揃えてカウントダウン。六調や鏡開きなどで改元の記念すべき瞬間を祝い合った。
イベントは奄美市社交飲食業組合が主催。「祝ヤンゴで新元号~令和へぬカウントダウン~」と銘打たれ、シマ唄や奄美出身のアーティストによるステージや振る舞い酒・餅などがあった。同組合は日の丸に「令和」と書かれた小旗も50本用意。来場者に配り、イベントの趣旨を際立たせた。
唄者の中村瑞希さんは祝いの唄として「朝花節」などを披露。カサリンチュのタツヒロさんは自身のヒット曲の歌詞に「平成ありがとう」、「カモン令和」などの言葉を織り交ぜ歌い上げた。
1日午前0時を迎える1分前からは舞台の大型スクリーンにカウントダウンが表示され、会場のボルテージは最高潮に。10秒前からはカウントダウンが始まり、訪れた人たちが声をそろえ、改元のタイミングでは大きなクラッカーが新時代への号砲を鳴らした。
改元後、会場はハト(指笛)や歓声が響き、訪れた人は記念写真を撮ったり、踊ったりと盛り上がり。会場全体で六調を踊り、「令和最初の鏡開き」が行われるなどした。
同組合の伊東隆吉理事長は「改元が夜なので屋仁川から発信していこうと企画した。10連休ということで観光客も多く、喜んでもらえたのでは」と語った。
友人とともに楽しんだ同市名瀬の兼田恵美さんは「令和は大島紬が復興する時代になれば。昭和から平成に向けての改元は重いムードだったが、今回はめでたいムードで楽しめた」と笑顔。島外から参加したという丸山加菜さんは「友だちとともに平成を振り返り、令和を迎えたことで仲間の大切さを確認できた」と喜び、「令和は腰を据え、目の前のことに真摯=しんし=に向き合うようにしたい」と意気込んだ。