約4千人を熱狂させた全国闘牛サミット記念闘牛大会(日本一決定戦、右・力道山)
日本一王者に「力道山」
4千人熱狂 ミニ軽量級は「戦勝虎丸」
【徳之島】第22回全国闘牛サミット記念「日本一決定戦&ミニ軽量級優勝旗争奪天城町大会」(同町闘牛協会主催)は4日、同町松原闘牛場であった。「今世紀最大のビッグマッチ!」と銘打った鹿児島県徳之島―沖縄県の最強決戦「日本一決定戦」は、徳之島の全島一王者「力道山」(同町松原)が沖縄同の「有心邁進龍」との激闘を制した。ミニ軽量級戦は挑戦牛「戦勝虎丸」(伊仙町崎原)が新王座に就いた。
初夏の陽気に包まれた快晴下、会場は全国闘牛サミット協議会(6県9自治体・各関係団体)関係者や観光客、闘牛ファンら約4千人(主催者発表)を飲み込み熱気むんむん。地元の中高生ミュージカル「結シアター手舞」一行が勇壮なオープニング演舞でムードを盛り上げた。
開会行事で、森田弘光全国闘牛サミット協議会長(天城町長)は「巨体がぶつかり合う闘牛の迫力も抜群だが、ワイドワイドの掛け声とともに闘牛場で舞う手舞い踊りも伝統芸能。徳之島の伝統文化、大切な観光資源の闘牛大会を通じ、日本一の闘牛の島を発信します」などとアピールした。
午前10時、「封切特別戦」早々から迫力満点の激突で開幕。沖縄、島根(隠岐の島)との4組の県対抗戦も交え計11組が激突。結びの横綱戦「日本一決定」戦は互角の攻防の末、徳之島全島一の「力道山」が対戦タイム22分31秒で勝利した。ミニ軽量級新王者の「戦勝虎丸」は25分26秒で「極真花形富沢號」(伊仙町面縄)の4度目の防衛を阻止した。
常連の闘牛ファンは「まれに観る名勝負ばかり」、県外の闘牛サミット関係者は「徳之島闘牛は聞きしに勝る迫力だった」と満足そうに話していた。