児童制作の集落マップ看板設置

児童制作の集落マップ看板設置

完成した看板を前に集落散策を呼び掛ける名音小児童たち

大和村名音小 集落遊びに来て~!!

大和村の名音小学校(福和人校長、11人)はこのほど、同校児童たちが調査し制作に携わった「集落散策マップ」が完成し、看板を同校入り口などに設置した。看板では、同集落の名所や散策スポットをイラストや写真を使って紹介。マップを前に児童たちは「名音集落に遊びに来て~」と元気に呼び掛けている。

マップ制作は、2016年度から県と連携した「かごしま景観学習」の集大成として実施。児童たちは〝集落に残したいお宝〟をコンセプトに足で調査し、地域の魅力を伝えようと取り組んできた。

マップでは、高台から集落を一望する「テラ」(神社)や角度によってはゴリラに見える「ふぅわた石」など、観光客も楽しめる魅力的なスポットが満載。豪快に斜めに伸びた同校のシンボルツリー「わーちゃの木」なども紹介した。

解説文などの作業も児童たちが考え、プロの写真家や編集者がバックアップ。看板には、前6年・宮島瑠璃さん(現大和中1年)が制作した集落キャラクター「のんちゃん」も描かれ、記念撮影を一緒に盛り上げてくれる。

児童が選ぶおススメスポットはみんなの遊び場「名音川」。5年・重田好華さんは「泳いだり、タナガ(テナガエビ)が採れて楽しい」と薦めている。

6年・登喜康大くんは「予想以上に上手にできた。みんなで集落を見てほしい」とご満悦の様子。深川達也教頭は「見やすく分かりやすく見栄えもいい。(マップづくりを通して)集落を大切にする気持ちにつながったのでは」と喜んだ。

なお、制作は同村のNPO法人TAMASU(中村修代表)がサポートし、看板は村が奄振交付金を活用し製作。同校と同集落港の2カ所に設置した。