天城町、第5回「農業塾」を開講

町外希望者にも門戸を開き好評。5年目の天城町「農業塾」開講式・第1回講義=16日、同町農業センター

3町に門戸 中高年〝帰農〟に好評

 【徳之島】2019年度天城町「農業塾」開講式・第1回講義(町主催)が16日、同町農業センター(瀬川裕美所長)であった。5年目の今年度も町内外から146人が受講登録する人気ぶり。受講者たちは「基礎を学んで自給野菜や草花作りで地産地消を」など期待を受けて学びを開始。来年3月まで3時間ずつ計6回11テーマを予定している。

 同町農業センター(同町瀬滝)は、野菜・花き・熱帯果樹類など栽培技術の農業研修生を受け入れ、担い手の育成を推進。「農業塾」は、町民の菜園・農園づくり技術の向上も目的に15年9月から開講。講義は奇数月の第2木曜日の午後2時からに固定。町外にも門戸を開放している。

 開講式には3町の受講者約50人が出席。森田弘光町長は、同農業センターにおける担い手育成と並行した一般対象の「農業塾」や「春の苗もの市」「農業技術セミナー(5品目別)」、今年度新規の「市民農園」なども紹介。農業振興と自給野菜による所得向上(消費支出減)にも期待を寄せた。

 受講者の中には昨年12月、東京都からUターンした元公務員の島重利さん(67)・玉美さん(65)夫妻=天城町浅間=の姿も。重利さんは「親の土地を活用したい。島ではキュウリや白菜なども3カ月で出来る。民泊受け入れも計画中。お客さんや帰省の親戚縁者たちにも提供したい」と目を輝かせていた。

 今年度の講義日とテーマは、▽16日の「夏野菜の手入れの仕方」に続き▽7月11日が「土づくりと施肥、さとうきび作りの基本」▽9月12日「秋冬野菜の作り方、バレイショ作りの基本」▽11月14日「ハウス活用冬野菜づくり、野菜の病害虫防除」▽1月9日「夏野菜の種まき、堆肥や有機質肥料の作り方」▽3月12日「草花の栽培、花木・果樹の仕立て」を設定。講師は、同農業センター職員や県農政機関の専門家が担当する。

 各テーマの選択受講も自由(当日受け付け可)。問い合わせは同町農業センター(電話0997‐85‐2214)へ。