関係者がシマ博や観光プロモーションの展開について協議した
一社・奄美群島観光物産協会(代表理事・朝山毅奄美市長、会員58人)は21日、奄美市名瀬の奄美会館で2019年度総会を開いた。18年度決算・会計監査や19年度事業報告を承認。これまで夏冬シーズンに行っていた自主事業「あまみシマ博覧会(シマ博)」を、今年度から通年実施に転換する方針を明かした。都心での観光プロモーションや物産展による誘客事業を継続し、観光客を楽しませる「シマ博」イベントを通じ、奄美の魅力発信を高めていく考え。
これまで年2回開催していた体験型プログラム「シマ博」の通年化について、同協会は昨年度から検討に入っていた。増加を見込む奄美への入込を見据え、イベントを限定的にせず、今年は期間を7月1日から来年3月31日と設定。さらにインバウンド(訪日外国人観光客)対応の一環で、各島から最低一つ、英語プログラムを掲載できるよう準備を進めるという。
同協会によると、プログラムは年々充実しており、群島外からの参加者数も増加傾向。関係者は「受け入れ態勢と滞在時の満足度向上が急務」とし、パンフレットと並行してイベント周知につとめる。
そのほか20年度をめどにインターネット予約システムの導入も説明。クレジットカード決済と合わせ、利用促進を図る。今秋ホームページ上で出展者募集も予定している。
総会では18年度事業報告で、シマ博の年間実績を説明。18夏(7月14日~9月2日)は125プログラム1253人が参加。一方、19冬(1月19日~3月3日)の参加者数は678人で前年から350人減った。天候不順などが原因とした。
また観光部は、旅行代理店を対象にした「観光誘客プロモーション」や「FAMトリップ」、関東関西のイベント内出展などPR事業のそれぞれ成果を報告した。
朝山代表理事は「行政、観光業界などを中心として、群島全域に観光力を波及させることが求められる」と話した。