「南区中堅会」(徳之島町)が国交大臣表彰

「みどりの愛護」功労者国交大臣表彰に輝いた「南区中堅会」関係者ら=22日、徳之島町

全国「みどりの愛護」功労
県徳之島事務所で伝達式

【徳之島】徳之島町亀津南区で長年、道路や河川などの美化活動を続ける住民グループ「南区中堅会」(川野拓郎代表・25人)が、第30回全国「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰に輝いた。22日、県大島支庁徳之島事務所で伝達式があり、瀬戸口寛所長が、地道な花と緑の愛護活動による同受賞をたたえた。

「みどりの愛護」功労者国交大臣表彰は、花と緑の愛護に顕著な功績のあった民間団体をたたえ、国民的運動としての緑化推進活動の模範として表彰。今回は、全国の計105団体を選定、本県からは南区中堅会が唯一対象に。徳之島町内からは16年度の「池間フラワークラブ」に続いて2団体目。

南区中堅会は、06年から道路などの美化清掃作業を推進。12年からは県道で清掃・美化活動を行う「ふるさとの道サポート推進事業」のボランティア団体「南区中堅会」に認定され月1回、花壇の管理や除草、歩道の清掃などを実施。15年度には道路愛護県知事表彰も受賞した。

構成人数は25人だが、多くの南区住民を巻き込んだ美化活動に定着させている。年1回、地区の建設業者のボランティア参加も求め、重機による河川や海岸の清掃も実施。世界自然遺産登録関連で、外来植物の除去など自然愛護活動にも協力している。

伝達式で瀬戸口所長は、日ごろの取り組みに感謝と敬意を表しつつ「世界自然遺産への調査・登録、天城町では国体トライアスロン競技、徳之島・伊仙両町では東京オリンピック・パラリンピックのホストタウンとして国内外から多くのお客さまをお迎えすることになる。受賞を機に地域の美化、環境保全活動に」と波及にも期待。

川野代表は「世界自然遺産登録に向けても継続。約10年前に比べ最近は(路上の)ゴミは少なくなったが、草むらには空き缶やペットボトルなど投棄ごみがまだ多い。マナー・モラルの問題だけではなく、町条例違反の犯罪と認識して欲しい」ともアピールした。