祝い金を贈呈された川下さん夫婦と花ちゃん、一之進くん、伊集院村長
大和村 川下さん夫婦に
「すくすく育ち、村のために頑張って」
大和村は31日、同村役場村長室で元号が令和となって初の「出産祝い金交付式」を行った。3月に2人目が誕生した村内の夫婦に条例で定められた祝い金を贈呈。直接手渡した伊集院村長は「自然の中ですくすく育ち、村のために頑張ってもらえる人になってもらえれば」と赤ちゃんの前途を祝し、「子育て支援が実を結んできている。これからもできることを取り組んでいきたい」と意気込んだ。
同村は人口流出、出生率低下に対応するため、子育て支援を充実。第1子20万円、第2子30万円、第3子以降50万円の出産祝い金のほか、児童1人につき月額5千円の育児助成金、18歳未満の医療費無償化など多岐にわたる。
2017年度からは同村立まほろば保育園で0歳児の受け入れを開始し、無料での保育も行う。施策の甲斐あってか村内の出生数は16年度8人に対し、17年度は14人、18年度は13人と増加傾向にあるという。
この日、交付を受けたのは同村大棚の村立大和診療所勤務・川下光さん(37)と妻・亜里寿さん(27)。川下さん夫婦は1歳の長女・花ちゃんに続き、3月22日に長男・一之進くんを出産。亜里寿さんは一之進くんに「『進』という漢字の通り、元気で、自分の夢に向かって一生懸命進むたくましい子に育ってほしい」と話す。
祝い金は子どもの洋服など生活費に充てるほか、貯金し将来の行事ごとなどに備えるという。2人は「令和の時代も平和で、子どもたちが何不自由なく暮らすことができる日常となってほしい」と思いを込めた。