幼児期から英語親しみスムーズな理解へ

幼児に英語の絵本を手渡すショースタク夫妻

寄贈の英語図書提供
ショースタク夫妻 第一号は大和村内保育所

 奄美市内で英会話教室を営む夫妻が、学校や保育施設に英語図書を無償提供する活動を始めた。その一環で7日、大和村の名音へき地保育所に幼児向け洋書8冊を寄贈。夫妻は「幼少期から英語に親しむことで、その後の学習のスムーズな理解につながる」と話している。

 大和村今里に住み、同市名瀬入舟町で英会話教室「SLS」を経営する米国出身のショースタク・ティムさんと妻・幸子さん=同市住用町市出身=は、今年2月から家庭に眠っている海外幼児図書の無償寄贈(ドネーション)を呼び掛け。寄贈された図書は英会話教室内に開設した「アマミ・イングリッシュ・ライブラリ(奄美英語文庫)」に置き、無料開放や貸し出しなどをしていた。

 ショースタクさんによるとこれまで、活動に賛同した島内外の個人延べ10人から約100冊が寄贈。種類は米国内で販売される定番絵本を中心に、人気小説ハリーポッターシリーズなどバラエティーに富むという。

 英語教育の一助にしてもらおうと、夫妻は奄美大島島内の教育機関や施設に図書を提供する活動を計画。今回の名音へき地保育所は住所に近く、息子エイドリアンくん(3)が通っている縁で、寄贈先第一号となった。

 寄贈式で大小の絵本を手渡すと、子どもたちはカラフルな絵柄や英単語を指しながら「タイガー」「アップル」などと笑顔で言い合う様子が見られた。同保育所の森八千代さんは「英語を学ぶ機会になるのはいいことだと思う」と話した。

 ショースタク夫妻は今後も活動を行うため、趣旨の理解を呼び掛けている。寄贈の問い合わせは電話050―5809―6115まで。