集落独自の踊り、後世に

奄美まつり出場を目標に、練習を開始した名音八月踊り保存会メンバーたち(提供写真)

大和村名音集落 八月踊り保存会発足

 集落に伝わる伝統芸能・八月踊りの継承を目指す大和村の「名音八月踊り保存会」(國副平剛会長)は13日、同村名音生活館で「発足式」を開いた。集落の子どもやお年寄り、名音郷友会メンバーら約40人が集まり練習を開始。来年の奄美まつり出場を当初の目標に掲げて、週1回の練習に取り組む。

 会は、人口減少や高齢化で年々継承活動が難しくなる中、「このままではいけない」と危機感を募らせた集落有志が昨年9月に結成。4月1日には、村文化保存団体の認定を受け、同郷友会の協力も得るなど、正式発足に至った。

 式では、國副会長が「みんなが練習に行こうと思える楽しい雰囲気を作りたい。力を合わせて頑張ろう」と呼び掛け。子どもたちへの継承を重点に、集落独自の踊りを後世に受け継ぐことを誓い合った。

 またこの日は、1989年撮影の同集落八月踊りを撮ったビデオも発掘され併せて上映会も実施。息の合った美しさやチヂンの力強さなどに目を奪われながらも早速、研究に熱を込めた。

 國副会長は「いざ踊ってみると人数もまだまだ足りない。しっかり住民に声を掛けながら、集落、郷友会一体で取り組みたい」と話した。

で取り組みたい」と話した。