「すももフェスタ」にぎわう

直販ブースでは大勢が列を成し、旬の味覚を買い求めた

大和村 苦境を吹き飛ばせ

 大和村の特産品・スモモをPRするイベント「すももフェスタ19」(同村主催)が16日、同村のまほろば館で開かれた。晴天のもと村内外から多くの家族連れなどが来場。店頭に立った同村職員らは〝苦境を吹き飛ばせ〟とばかりに威勢よくスモモを売り出した。

 大和村は県内随一のスモモの産地で、フェスタは2016年から行われ3回目。今年は台風や暖冬の影響で思うように収穫が伸びない中、「こんな時だからこそ」と約400㌔のスモモを用意した。

 直販ブースでは、販売開始前から多くの人が並び長蛇の列。伊集院幼村長はあいさつで「一人でも多くの人にと職員が準備した。きょう一日、大和村を楽しんで」と述べ、イベントが開幕した。

 直販ブースでは、同村職員らが店頭に並んで勢いよくスモモを販売。列を成した来場者らは「2㌔」「3㌔」と声を上げ、お目当ての味覚を買い求めた。

 地元アーティストが熱唱するライブステージの傍らでは、同館スモモのソフトクリームも盛況。お菓子の「やまとや」からは、3種類のスモモの食感が楽しめるベトナム料理「チェー」など新作スイーツも並び、買い物客の舌を喜ばせた。

 この他会場では、食品加工、農業、重機試乗など体験コーナーも充実し、子どもたちは元気に参加。飲食スペースでは、地元漁師から新鮮な刺身が振る舞われるなど、家族や友達同士、終日大和村を満喫した。

 実家に送るスモモを買いに来たという奄美市名瀬在住の中村亨さん(29)は「去年初めて食べたがおいしくてまた買いに来た。他のスモモ商品も楽しみたい」と話し、会場へ繰り出した。