町に届いたチャンピオントロフィーと認定証を持ち喜ぶ今井力夫町長(左)と赤地邦夫副町長(右)=21日、知名町=
ボクシング沖永良部2世の吉田実代さん
「島の人に早く見せたい」
【沖永良部】ボクシングのWBO女子世界スーパーフライ級タイトルマッチで新王者となった沖永良部2世の吉田実代さん(31=EBISU K‘s BOX)のチャンピオントロフィーと認定証が20日、知名町に届いた。吉田さんが、島の人と喜びを分かち合いたいと、沖永良部から応援に駆け付けていた後援会関係者に託した。
吉田さんは、19日、初挑戦となる世界タイトルマッチ(会場、千葉・幕張メッセ)でWBOアジアパシフィック・フライ級王者ケイシー・モートン(35=米国)に3―0の判定で勝利した。沖永良部からは、祖母の渡辺昭美さんのほか、多くの後援会メンバーが会場に入り声援を送った。
試合終了後の祝勝会で、吉田さんは「支えてくれた沖永良部の人に早く見せてあげたい」と、後援会の渡辺貴之さん(知名町在住)にトロフィーと認定証を預け、20日午後には知名町役場に届いた。
同日は役場議場で議会定例会が行われていたが、知らせを聞いた今井力夫町長が休憩時間を使って披露し、議場にいた議員や役場職員とともに世界チャンピオンの誕生を喜んだ。
今井町長は「試合の次の日にトロフィーが届くとは思わなかった。とてもうれしい。自分の夢を有言実行したことは多くの人に勇気を与えてくれる。吉田選手は沖永良部の誇りであり、子ども達にとって大きな目標になる」と話した。
同町では、吉田さんの凱旋パレードの開催を計画している。