高校野球組み合わせ抽選会

抽選を引く徳之島・福田主将=鶴丸高文化館

樟南二VS徳之島、初戦で激突
大島は開幕戦に登場、加世田と対戦

 【鹿児島】第101回全国高校野球選手権記念鹿児島県大会の組み合わせ抽選会が22日、鹿児島市の鶴丸高校文化館であった。

 今大会の出場校は3つの連合チームを含む70チーム78校。大会は7月6日に鹿児島市の県立鴨池球場(雨天時は鴨池ドーム)で開会式があり、県立、鴨池市民の両球場で23日まで(※雨天順延、準決勝、決勝前日は休養日)夏の甲子園を目指した熱戦を繰り広げる。開会式の選手宣誓は甲南の角田大吾主将が務める。

 これまで参加校の抽選で決まっていたシードが今大会から昨秋、今春、NHK旗の3県大会の戦績に基づくポイント制になった。神村学園、鹿児島城西、尚志館、鹿児島情報、鹿児島実、枕崎、鹿屋中央、鹿児島商がシードとなった。このあと残りチームが抽選し、対戦カードが決まった。

 戦績、戦力で神村が一歩抜き出ていたが、その神村をNHK旗準々決勝で破った鹿城西が急成長。打線に力のある尚志館、鹿情報に連覇を目指す鹿実などが優勝候補に挙げられそう。今大会は計算のできるエースが見当たらず、勢いをつかんだチームが上位に勝ち上がることも十分あり得る。

 奄美からは喜界、大島、奄美、古仁屋、徳之島、樟南二、沖永良部、与論の8校が出場する。大島が開幕戦で加世田と対戦する。樟南二と徳之島が初戦で同郷対決。抽選を引いた徳之島の福田弦太主将は「選手もチームもお互いをよく知っているので複雑な心境」と語る。やりにくさはお互いある一方で「よく知っている相手なので緊張しないでやれるやりやすさもある」と樟南二・米斗師之主将。3年生最後の夏に相手関係なく全力でぶつかる覚悟は両主将ともできており「思う存分、野球を楽しみたい」と意気込みを語っていた。

 奄美勢の初戦の組み合わせは以下の通り。

 加世田―大島(6日、県立第1試合)▽樟南二―徳之島(8日、市民第1試合)▽与論―明桜館(8日、県立第3試合)▽市来農芸―古仁屋(9日、市民第1試合)▽奄美―鹿児島南(9日、県立第3試合)▽開陽・高等支援・加世田常潤・串木野、松陽の勝者―喜界(12日、県立第1試合)▽伊集院―沖永良部(12日、県立第2試合)
     (政純一郎)