マングローブ公社

カヌー利用者が過去最高を記録するなど観光拠点として注目が高まるマングローブパーク

観光客増で団体利用客増加
インバウンド対応 ホームページリニューアル計画

 奄美市住用町の道の駅「奄美大島住用」(黒潮の森マングローブパーク)の管理運営を行う奄美市の第三セクター「㈱マングローブ公社」(代表取締役社長=朝山毅奄美市長)の第18回株主総会が26日、同市役所であり、朝山市長ら取締役5人が出席、2018年度決算や2019年度事業計画などを承認した。マングローブパークの利用実績などの報告があり、18年度のカヌー利用者が3万1886人で過去最高となった。

 12年度以降、7年連続の増加。年度ごとの増減数は、17年度に5427人と大幅に増えたこともあり、18年度は393人と小幅な伸びにとどまった。同公社は「観光客の増加に伴い、団体利用者が増えたことが増加の要因」と分析している。

 売店入場者数は5年連続の増加で、前年度比1976人増の2万6162人。レストラン利用者も4年連続の増加で、前年度比3197人増の2万1936人。いずれも過去最高だった。

 同パークは今年3月、国土交通大臣が選定する『重点「道の駅」』に県内の道の駅としては初めて選ばれた。4月には、国交省や環境省、県、市の代表らで組織する整備推進協議会が発足。インバウンド対応の機能拡充や環境省が敷地内に整備する「世界自然遺産センター」と連携した整備方針が示されており、同公社は19年度計画として、ホームページに英語表記を取り入れるなどインバウンド対応のリニューアルを行うことにしている。

 一方、リュウキュウアユの飼育展示などを行っている資料館の入場者は同25人減の7472人。グランドゴルフの利用者も同1431人減の1万1075人だった。同公社は「資料館とカヌーの利用料金を一緒にしたため、資料館のみの入場者数が減少した。今後は、整備予定の世界自然遺産センターと連携し、展示内容の刷新なども検討したい」としている。