大島地区文化協・総会

総会で就任あいさつをする境新会長

方言サミット開催に協力要請
宇検村で 新会長に境氏

 奄美群島12市町村の文化協会でつくる大島地区文化協会連絡協議会は27日、宇検村湯湾の元気が出る館で、2019年度理事会(総会)・担当者合同研修会を開いた。来年2月23日、奄美市内での「危機的な状況にある言語・方言サミット」開催を前に、事務局が各協会に協力を要請した。また役員改選があり、新会長に境賢勇氏(奄美市文化協会会長)が就任。境会長は「各機関が連携して活動に取り組むことが、ますます重要になる」と述べ、危機的状況にある島言葉の保存・継承を呼び掛けた。

 この日は各文化協会、行政の担当者など約50人が参加。開催地を代表して元山公知宇検村長が「地域文化、伝統行事の継承に取り組む団体の意義は大きい」と歓迎。今後の活動に期待感を示した。

 会では18年度事業実績・決算報告を承認。19年度事業計画は、「方言サミット」(奄美文化センター会場)をメーンに、▽会報発行、県ホームページ更新など「地域文化情報交換事業」▽「方言の日」の広報・周知など地域文化活性化事業―を推進する方針。

 事例発表では、宇検村の「湯湾八月踊り保存会」活動のほか、喜界町「文化協会まつり」、天城町「ジュニア・フェスタ」、知名町「島民創作ミュージカル」が紹介された。

 役員改選による会長以外の新役員は次の通り。(敬称略、所属文化協会)

 ▽副会長=光岡力(喜界町)、堀江淳一(伊仙町)、大山倭(知名町)▽事務局長=八反田建二(県大島支庁総務企画課長)▽監事=久保田貴美人(奄美市役所)、保幸一(瀬戸内町役場)▽会計=福山和良(県大島支庁)