話そうシマの言葉

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島口パロディーの質疑で笑わせた「島口議会」も=30日、徳之島町

島口島唄の祭典「島口議会」も
徳之島町

 【徳之島】第34回徳之島町島口島唄の祭典(町教育委員会など主催)が30日、「話そうシマの言葉、語り継ごう奄美の文化」をスローガンに町生涯学習センターであった。町議会議員と町執行部間の「島口議会」やベテラン唄者やグループの島唄、島口漫談など7組の発表を楽しみ、機運を盛り上げた。

 本来は大島地区文化協会連絡協議会が進める「方言の日」(2月18日)前後に開いてきた大会。農繁期を避けた開催要望があり、児童生徒対象の第1回「島われんきゃの祭典」(2月17日開催済み)と、今回の一般の部を切り離しての開催となった。

 亀津の福田すな子さんの島口司会と進行で、高岡秀規町長と福宏人町教育長も島口であいさつ。島口の語彙(い)に苦慮して爆笑を誘いつつ、「島口・島唄は貴重な島の宝。子どもたちが島を離れても、将来は島に帰りたいと思わせる文化活動で潤いのある町に」などとアピールした。

 「島口議会」の一般質問は、世界自然遺産対応や島口の保存伝承、松くい虫被害対策など真面目な項目ばかり。しかし、町当局側も「世界遺産とは世界の財産。みんなで守ろうということで、あまり深く考えすぎないように」と〝島口パロディー〟で答弁するなど配慮。議員側たちも「島口を使える役場職員が少なくなった」「島口手当や島口検定制度は考えられないか」。はたまた「(昔と逆に)私は標準語を使いました、とのカードを首にぶら下げさせてはどうか?」など政策提言でも笑わせた。