知根小で遠泳大会

ゴールの海岸に到着、全員で手をつないで完泳を喜ぶ児童ら

7人全員で1・3㌔完泳
「みんな一緒に頑張った」

 奄美市名瀬の知根小学校(愛島一校長、11人)恒例の遠泳大会が7日、学校近くの海であり、3年生以上の児童7人が知名瀬港横の海岸から学校近くの有免海岸までの約1・3㌔を完泳、全員で手をつないでゴールした。

 遠泳大会はPTA主催で、同校の伝統行事として毎年この時期に開催。36回目の開催となった今回は、児童のほか、同校卒業生や保護者、地域住民ら約20人も参加。児童らを見守りながら一緒に、ゴールを目指した。

 児童らは5月末から週3日間、放課後に学校のプールで練習を重ねてきた。ほとんど、泳ぐことのできなかった3年生児童も、同日までに出場検定にクリア、本番前日の6日には、海に入って練習も行った。

 この日は、沖合に白波が立ち、海上にはうねりがみられるなど、あいにくの天候。潮流に流されながらも児童らは、漁船やシーカヤックなどで見守る地域住民らの激励を受け、泳ぎ続けた。

 スタートから約30分、ゴールの有免海岸沖に児童らの姿が見えると、沿岸からも「頑張れー」と声援が送られた。約40分で泳ぎ切った児童らは、地域住民らが見守る中、全員で手をつなぎ笑顔でゴールした。

 初参加の3年生榮岳玖(がく)君(8)は「疲れたけど、みんなに応援してもらえたので最後まで泳ぐことができた。最初は、全然泳げなかったので、夢みたい」と喜び、同級生の杉山翼君(8)も「泳ぎ切ることできてうれしい。波があって苦しかったけど、みんなと一緒に頑張ることができた。来年も絶対、完泳したい」と笑顔で話した。