泥に苦戦しながら稲刈り

稲刈り作業に汗を流した秋名小児童ら

児童、地域民一緒に
龍郷町秋名小

 「田んぼの泥に苦戦しながらもち米の稲刈り作業に汗流す」―。龍郷町立秋名小学校(平田郁夫校長、児童21人)は21日、秋名コミュニティーセンター近くの県道沿いにある学校の田んぼ「あゆみの田」で稲刈り作業をした。児童、保護者、教職員、秋名・幾里・嘉渡の老人クラブメンバーら50人以上の地域民が参加して一緒に稲刈りした。

 1~6年生児童が参加。午前9時に開始式があり、稲刈り作業の注意点について老人クラブメンバーが説明。①稲を手で正面に持ち、鎌を下向きにして刈る②鎌を上向きにして刈ると危険だ―と指摘した。

 その後、児童は田んぼに入って保護者らと一緒に一列になって稲刈りを開始。しかし、田んぼの泥は柔らかくて足がはまり、靴などが抜けて作業に苦戦する児童が多くいた。それでも一歩ずつ先に進んで稲を刈り、稲を保護者に手渡した。保護者や大人は、稲をわらで束ねる作業を続けた。

 束ねた稲をトラックに積んで学校へ運び、5~6年生児童は、体育館2階の手すり、校庭のジャングルジム、バックネットに干す作業をした。

 靴下を履き作業した眞俐理さん(4年)は「稲刈りは3回目。少しは慣れていたが、泥が多くて刈りにくかった。(年末の)もちつきが楽しみ」と話し、初めての稲刈りをした重山湊くん(1年)は「泥がついて進みにくく難しかったが、うまく稲刈りできた」と笑顔を見せた。

 同校は、4月9日に田植えをした。今後は、8月21日の出校日に「脱穀」、11~12月ごろに「もちつき大会」「しめ縄作り」を予定している。