活気が漂った伊仙町肉用牛振興会総会(優秀農家表彰)=26日、同町ほーらい館
【徳之島】JAあまみ伊仙町肉用牛振興会(基山美奈子会長・会員530戸)の2019年度総会は26日、同町ほーらい館であった。好調な子牛相場を反映して活気が漂う中、優秀農家(子牛売却価格)などを表彰。18年度活動経過報告や決算書、19年度活動計画・予算案を協議し承認した。
町内の18年度子牛セリ成績(昨年7月1日~今年6月30日)は、▽取り扱い頭数(本人取・自家保留含め)2616頭(前年比90頭増)▽同総額は15億8094万6千円(4466万9千円増)▽平均価格は70万774円(4996円高)▽雌は62万6128円(1万693円高)去勢75万3223円(5969円安)と「好調」だった。
総会には会員農家と関係者ら約240人が出席した。基山会長は、町内の飼養頭数が約3500頭(前年比150頭増)と増頭が進んだ背景に「子牛が高値取引され、経営の安定化で農家の意欲が向上している」と分析。増頭に伴った課題の死亡牛の埋設施設の検討や、スマート農業推進による若手農業者の意欲・規模拡大にも期待した。
また、同JAの窪田博州統括理事は、15年度から飼養頭数・セリ出荷頭数も増え、平均価格も上昇していることに「農家にとっては良い状況が続いている」。一方では「価格の二極化傾向が顕著になっており、高齢牛の入れ替えも積極的に進めて欲しい」と呼び掛けた。
19年度活動計画には、毎月セリ市の開催や「徳州肉用牛共進会・肉用牛祭り」(8月19、20日)、視察研修、自給飼料コンクールなどを掲げた。
総会後は、県徳之島事務所農業普及課の大久保剛技術専門員が「自給飼料について」講演した。
表彰は次の通り。(敬称略)
【子牛売却価格】▽去勢の部 ㈱盛牧場(西目手久支部)120万円、田畑晴市(上晴同)、幸山真悟(西目手久同)▽雌牛の部 牧光秀(小島支部)100万円、㈱盛牧場(西目手久同)、㈱盛牧場(同同)
【功労者】▽個人表彰 富岡恒夫(面縄)、喜村正司(伊仙)、河島邦夫(犬田布)、美島拓也(河地)▽特別表彰 清裕次(犬田布)