生の闘牛観戦「迫力に感動」

生の闘牛大会の迫力を満喫するクルーズ客たち(円内は「ぱしふぃっくびぃなす」号)=28日

闘牛・自然満喫
今年2度目「ぱしふぃっくびいなす」

 【徳之島】Nツアーチャータークルーズ(農協観光)「ぱしふぃっくびいなす(2万6594㌧)で航=い=く癒しの島与論島、闘牛と長寿・子宝の島徳之島」のクルーズ客433人を乗せた同船は28日朝、天城町平土野港にも寄港。午前中は、「徳之島なくさみ館」(伊仙町目手久)で地元闘牛ファンなども交えた本大会形式による計8組の激突で堪能させた。

 クルーズ客船「ぱしふぃっくびいなす」(全長183・4㍍、全幅25㍍、客室238室・696人)の同島寄港は4月に続き通算5度目。今回のクルーズは、農協観光が九州を中心に集客した3泊4日の旅。発着港の熊本港を26日に発ち、27日は与論島の観光を満喫した。28日午前8時ごろ、天城町平土野港に接岸、歓迎セレモニーに迎えられた。

 同船の「歓迎闘牛大会」と銘打った闘牛大会(天城町闘牛協会中部有志会主催)には、クルーズ客の半数以上約280人が希望。島外からも調達した大型バス7台で移動。地元の闘牛ファンや一般観光客など合わせ約2千人が来場。観光闘牛大会の要素を優先した本大会(有料)の開催は珍しい。会場には森田弘光天城町長と大久保明伊仙町長らも来場して歓迎の意を表した。

 クルーズ客の一人・中原勇さん(78)=肝付町内之浦=は「闘牛大会の模様はテレビなどで見てはいたが、本場で生の大会を見たいとの念願が果たせた。予想以上の迫力です。牛の闘志をかき立てる若者(勢子=せこ=)らが、疲れるのか交代を繰り返すのも印象的。大満足です」と感想を語った。

 午後からは、同島北部および南部の「早回り観光」や「ウンブキ見学とユイの館で島文化を学ぶ」の計3コースのオプショナルツアーも。午後5時ごろ同島を離れた。