沖永良部マンゴー品評会

出品されたマンゴーの外観や糖度を確かめる審査委員ら=和泊町=

金賞、田中さん(和泊町国頭)
14点出品、審査

 【沖永良部】2019年度マンゴー品評会(沖永良部果樹生産組合主催)が30日、和泊町防災センター会議室であった。出品された14点を審査した結果、和泊町国頭・田中マンゴー園の田中亜由美さん(27)が金賞に輝いた。

 沖永良部産マンゴーの生産振興と高品質果実生産による銘柄の確立を図ろうと開催。会には、和泊、知名両町のマンゴー農家約30人が集まった。

 審査は▽果皮の着色▽玉揃い▽糖度―など5項目の合計点(50点満点)で採点。県沖永良部事務所農業普及課の吉元彰治課長や両町の担当課長ら5人が審査し、金賞1点、銀賞2点、銅賞2点を選んだ。

 会場には、重さ328~704㌘、糖度8・9~13・5度のマンゴーが並び、審査員は「とてもいい匂い」「甘さと酸味のバランスがいい」などと話しながら点数を付けていった。

 審査委員長を務めた吉元課長は「今年は梅雨が長く日照時間が短かったので、生産者は苦労したと思う。しかし、厳しい天候の中でも、高品質の商品が出ている。ぜひ、品評会でほかの生産者の品物と比較ながら、技術の向上に努めてほしい」と講評した。

 金賞を取った田中さんは「今年は日照不足が不安だったが、家族で一生懸命作ってきた成果が出た。もっと質の高い商品を作り、量も増やしていきたい」と話した。
 金賞以外の受賞者は以下の通り。(敬称略)

【銀賞】伊井忠寛(知名町住吉)、田中隆治(和泊町国頭)、【銅賞】沖道仁(知名町下平川)、田中忠栄(和泊町国頭)