全国高校総体 のぼり旗とうちわデザイン

全国高校総体 のぼり旗とうちわデザイン

高校総体のぼり旗とうちわをデザインした徳之島高美術部の2人(中央は平野良光顧問)=7月31日、同校

 

徳之島高美術部担当、大塚製薬協力

 

 【徳之島】高校生スポーツの祭典・全国高校総合体育大会(インターハイ)「南部九州総体2019」は27日、本県など6県で開幕。競技会場などには、大会を応援しようと、徳之島高校(徳之島町)と松陽高校(鹿児島市)の両美術部がデザインを担当した「のぼり旗」と「うちわ」も登場。水分補給など熱中症予防もアピールしている。

 インターハイ特別協賛社の大塚製薬と大会開催県(南部九州総体事務局)がタイアップした企画。公式ドリンクとなっている同社の主力商品「ポカリスエット」を主題(指定条件)に、競技会場掲出用のぼり旗と配布用おもてなしうちわのデザイン制作も高校生に依頼。県高校美術展大賞や準大賞などを射止めた徳之島高と松陽高の両校に依頼が舞い込んでいた。

 徳之島高美術部(中山鈴香部長)では4月下旬、大塚製薬側のオリエンテーションでデザインや熱中症対策などを受講。各種学校行事の合間をぬってわずか1カ月後の締め切りに向けてアイデアを出し合うなど試行錯誤。それぞれ2、3案ずつを選出して提出していた。

 「うちわ」のデザインが採用されたのは前部長で3年生の赤崎祐斗さん(17)、のぼり旗には2年生の中山部長(16)。水分がしぶきとなって力強く飛散するデザインの意図に赤崎さんは「水分摂取の必要性を伝えるためペットボトルを瑞々(みずみず)しく、見て涼しくもなるように表現」。中山部長は、天城町与名間ビーチで、友人の協力も得て半日がかりで撮影。「つなげ、青春」をキャッチフレーズに「部活を含め、先輩から後輩たちに受け継がれるバトンも表現しました」と話した。

 県内でのインターハイ開催は1982年以来37年ぶり。沖縄、宮崎、熊本との南部九州4県を中心に20日まで計30競技が行われる。