中3対象進路希望調査

大島学区 徳之島総合のみ1倍超
県教委発表

 県教委は8日、中学3年生を対象にした進路希望調査の結果(7月10日現在)を発表した。県内の国立中学や公立中学の3年生1万4533人のうち、1万1369人が県内の公立高校への進学を希望。大島学区の高校では、ほとんどの学科で倍率が1倍を下回った。

 県内の国立中学1校、公立中学校217校の計1万4533人が調査を受けた。県内公立学校では希望者数が前年度の募集定員に満たないのは、68校117学科中、55校90学科となった。

 大島学区の高校では、徳之島(総合)の倍率が1・13倍だった以外は全部の学校で倍率が1倍を下回った。

 県内の公立高校では、倍率が最も高かったのは甲南(普通)で2・35倍。これに次ぐのは鹿児島南(商業)が1・95倍、同(普通)が1・91倍、鹿児島中央(普通)が1・85倍、国分中央(家庭)が1・64倍と続いた。

 倍率が最も低かったのは鶴翔(農業)で0・21倍。次いで川薩清修館(商業)の0・23倍、山川(農業)と加世田常潤(福祉)と福山(商業)が0・25倍だった。

 県内の中学校卒業予定者数は、前年度より270人減。同数は15年度に増加し、16年度から減少に転じて4年連続で減。県教委高校教育課は、「少子化の影響とみられる」とした。

 また私立・高専など(県外の国立・公立高校含む)の希望者数は、前年度より44人増の2822人。中学校卒業予定者の2割弱を占め、割合は平成以降で最も高くなっている。

 9月下旬には県内公立高校などの募集定員が公表される予定。