大会に向け土俵づくりに汗する市職員ら
奄美市住用町の奄美体験交流館で18日に開催される第58回全国教職員相撲選手権大会の準備が着々と進められている。14日、日本相撲協会所属の呼出しの指導を受けながら、市職員らが土俵づくりに汗を流した。
取組が行われる本土俵の土は、両国国技館の土俵と同じく埼玉県から取り寄せた「荒木田(あらきだ)土」を使用。約12㌧の土を「小タコ」と呼ぶ木製道具を使って押し固めたりした。練習用の土俵も2カ所つくった。こちらは同市笠利町手花部の土約27立方㍍を使用している。
大会の準備には、市教委の職員ら約25人が12~16日まで5日間かけて行っている。同大会は来年10月に同館で開催される国民体育大会(燃ゆる感動かごしま国体)相撲競技のリハーサル大会となっており、市教委スポーツ推進課国体推進室は「大会の経験を来年の国体に生かせるようにしたい」と、国体本番を見据えた準備に取り組んでいる。
教職員相撲選手権には、全国から13チームが参加。選手、監督ら大会関係者約100人が来島予定。地元の高校生や専門学校生ら約100人も選手入場時のプラカード係やアナウンスなどとしてボランティア参加予定で、国体推進室によると、総勢400人が大会に携わるという。
大会には、県代表として、大庭勝太郎さん(奄美市出身)、中和昭さん(天城町出身)、龍山和彦さん(瀬戸内町出身)らが出場するほか、岐阜県選手団として徳之島町出身の安田竜治さん、貴浩さん兄弟も出場。団体戦、個人戦が行われる。
国体推進室の永井信也室長は「来年の国体を成功させるためにも、ぜひ大会を盛り上げたい。国体を行う会場にふさわしい大会になるよう、ぜひたくさんの人に応援や観覧に来てほしい」と呼び掛けている。