お盆明け需要に期待

花き農家、出荷作業に汗
上りの定期船到着

 【沖永良部】台風9号、10号の影響が続いている沖永良部島和泊港に15日、鹿児島行の定期船(臨時便)が入港し、お盆明けの需要を期待して多くの島内産花きが出荷された。

 沖永良部花き専門農業協同組合によると、この時期はスプレーギクやソリダゴ、クルクマなどの花を出荷しており、同日はこれらの花を詰めた出荷箱600ケース以上が出荷された。

 今年から約7㌃のほ場で夏秋ギクを生産する和泊町の玉起初雄さん(64)は、11日に入港した貨物船以来、4日ぶりの出荷。那覇から鹿児島に向かう臨時便の運航スケジュールが分かった14日から箱詰め作業を行い、15日朝までに約60箱分に花を詰め終え、沖永良部花き専門農業協同組合に納品した。

 冬場のキク栽培を中心に行っていた玉起さんは、昨年の台風24号、25号で被害を受けたため今年1~2月の出荷が出来ず、昨年高い値段が付いた夏秋ギクに期待を込めて栽培を始めた。「夏場の作業は大変。昨年ほど値段が上がっていないのが残念だが、お盆明けで少しでも高値が付いてくれれば」と話した。