サンバ音楽を体験

タンボリンを打ちながら、サンバのステップを体験する参加者

本場のステップと打楽器叩く
名瀬・ワークショップ 文化の類似性指摘も

 ブラジル音楽「サンバ」を体験するワークショップが17日、奄美市内の会場で開かれた。参加者はサンバの代表的打楽器「タンボリン」を使い、独特なステップや打ち方などリズムワークを楽しんだ。

 講師はプロ活動するドラマー、パカッショニストの「Isao・CATO」こと加藤勲さん(37)。基本リズムをスルド(太鼓)で鳴らしながら、タンボリンをたたくタイミングと足さばきをアドバイス。

 参加者は1音のテンポを早めながら、上からたたくばちを時折、下打ちにしたり、左足と右足を交互にステップしたり。奄美ブラジル移民100周年を記念したCD「奄美サンバkibaranba(キバランバ)」の一節「イモーレ アマミ!」を歌い、サンバ特有の複雑な動きを体験した。

 サンバの構成要素(踊り、歌、音)を説明する加藤さんは奄美とブラジル文化の類似性を指摘。「サンバの踊りの基はステップ。八月踊りも同様に大切なのは足さばき」と述べ、東京オリンピック2020を前に高まる国際機運を受け、これから文化交流事業を展開していく考えだ。

 龍郷町の男性(58)は「本場の動きと音出しを学べた。複雑なステップだったが、やってみると楽しかった」と笑顔を見せた。