全国教職員相撲選手権大会兼国体リハ大会

全国教職員相撲選手権大会兼国体リハ大会

全国から13チームが集結し白熱した取り組みを見せた全国教職員相撲選手権大会

個人戦決勝で、力強い押し出しを見せ高橋(長崎、写真左)が優勝を手にした

長崎2年ぶり優勝奪還、個人でもV
奄美大島で初開催 13チーム、白熱の取組
すべて奄美勢 鹿児島は8強入り

 第58回「全国教職員相撲選手権大会」((公財)日本相撲連盟主催)が18日、奄美市住用町の奄美体験交流館であった。全国各地から13チーム約40人の選手らが集結。団体戦と個人戦で競った。団体戦では長崎が2年ぶりに優勝を奪還。個人戦でも長崎チームの先鋒を務めた高橋修(30)が優勝を収めた。奄美勢だけで構成された鹿児島県は準々決勝で惜しくも散った。

 大会は来年同会場で開催予定の「燃ゆる感動かごしま国体」相撲競技のリハーサル大会を兼ねており、教職員のみが出場できるもの。奄美大島での開催は今回が初めて。大会開会式では大会会長を務める同連盟・南和文会長が「全国で一番土俵の多いと言われる奄美大島で盛大に開催できることはうれしい。訪れた奄美の皆さまに喜んでもらえる相撲を取ってほしい」などとあいさつした。

 運営には中高生や奄美看護福祉専門学校の学生らなどもボランティアで参加。連盟の役員が見守り、地元住民から声援が送られる中、大会前に作られた特設の土俵で白熱した取組が繰り広げられた。

 個人・団体でW優勝を果たした高橋は「全国タイトルは今回が初。去年優勝を逃しているので、優勝旗を自分たちの手に取り戻せて良かった。団体戦の福岡は自分が負けたが、チームメイトに助けられて優勝できた。仲間に感謝したい」。かごしま国体に向けては「年齢的に体力のピークは過ぎている。強い気力を持ち、しっかりと稽古を積みたい」と語った。

 結果は次の通り。

 【団体】〈予選〉▽1回戦 東京2―1三重、鹿児島2―1兵庫、岐阜2―1宮城、栃木2―1福島、福岡2―1茨城、熊本3―0佐賀、長崎3―0佐賀▽2回戦 鹿児島2―1三重、東京2―1兵庫、栃木2―1岐阜、福島3―0宮城、茨城3―0佐賀、福岡2―1長崎、熊本3―0宮城▽3回戦 三重2―1兵庫、鹿児島2―1東京、福島2―1岐阜、栃木3―0宮城、茨城2―1熊本、長崎3―0佐賀、福岡2―1岐阜

〈決勝トーナメント〉▽準々決勝 栃木2―1東京都、長崎3―0熊本、茨城2―1鹿児島、福岡2―1福島▽準決勝 長崎2―1栃木、福岡3―0茨城▽決勝戦 長崎2―1福岡

 ※順位 ①長崎②福岡③栃木、茨城
 【個人】(準々決勝までは奄美勢のみ掲載)
 〈個人戦〉▽1回戦 龍山和彦(鹿児島・瀬戸内町在住)〇=不戦勝=×坪見爽也(東京都)▽2回戦 西方航(栃木) 〇=押し出し=×安田竜浩(徳之島町出身)、一ノ瀬康平(福岡)〇=不戦勝=×中和昭(鹿児島・伊仙町在住)、大庭勝太郎(鹿児島・奄美市住用町出身)〇=押し出し=×恒松勇貴(佐賀)、安田貴浩(岐阜・徳之島町出身)〇=寄り切り=×川井誉久(茨木)、龍山〇=不戦勝=×西野倫理(石川)▽3回戦 田中達也(長崎)〇=叩き込み=×、安田〇=とったり=×薄勇樹(福島)、龍山〇=切り返し=×山下勝博(福岡)▽準々決勝 西方〇=寄り切り=×一ノ瀬康平(福岡)、田中〇=寄り倒し=×安田貴、間島奨悟〇=下手投げ=×北村直樹(宮城)、高橋修(長崎)〇=押し出し=×龍山▽準決勝 西方〇=押し出し=×田中、高橋〇=送り倒し=×北村▽決勝 高橋〇=寄り切り=×西方