奄美小でエコバック贈呈式

奄美小でエコバック贈呈式

エコバックを贈呈した大島店の武宮店長(右)、マスコットキャラクター「ハッピーワオン」(中)と吉峯校長

イオン大島店 子どもたちの意識向上へ

イオン九州㈱は20日、奄美市名瀬の奄美小学校(吉峯進校長、児童464人)の校長室でエコバック贈呈式を行った。市内の28小中学校の児童生徒3391人が対象で、使い捨てプラスチックの削減や奄美大島の自然保護活動につなげ環境保全の意識向上を図る考え。贈呈されたエコバックは市教育委員会を通して、9月2日各小中学校である始業式で配布予定。

大島店は地球温暖化対策で二酸化炭素の削減や、レジ袋の原料である石油資源の節約、海洋汚染などの環境問題につながる使い捨てプラスチック(レジ袋を含む)の廃棄抑制を目的として、9月1日から食品売り場での無料レジ袋の配布を中止。来月からはレジ袋を希望する買い物客には、環境負荷の小さいバイオマス素材のレジ袋が有料で提供される。

同社関係者によると、「レジ袋の収益金は地域の環境保全活動に取り組む団体に全額寄付され、レジ袋を購入した買い物客も環境活動に参加してもらえる仕組みになっている」と説明。エコバック贈呈は食品売り場でのレジ袋の無料配布中止に先立ち、同社が市環境対策課に周知するのに何かできないか相談して、市教育委員会から小中学校の児童生徒にエコバックによる啓発活動が提案されたのがきっかけだという。

同社は大島店・武宮愛一郎店長の要望でLサイズ(縦36㌢×横50㌢×幅18㌢)のエコバック(リサイクルプラスチックを80%使用)贈呈を決定。この日、同社の熊本・鹿児島事業部の田中実部長と武宮店長などが校長室を訪れて、田中部長から吉峯校長に目録が手渡された。

同社によると、管内で地元の教育委員会を通して小中学校の児童生徒にエコバックを贈呈するのは初めて。エコバック贈呈を通して次世代を担う子どもたちの環境保全に対する意識向上と、将来的に使い捨てプラスチックが削減され奄美大島の美しい海や自然を守る活動につながることを期待している。

贈呈式に参加した市教育委員会の福長敏文部長はエコバック贈呈に感謝を表し、「来年夏ごろには、奄美の世界自然遺産登録の判断が下される。エコバックを通して子どもたちの意識醸成を図りたい」と話した。