奄美市地方卸売市場で取引価格が持ち直したマンゴー
地元市場 島外産野菜は高値推移
相次いだ台風接近の影響で島外出荷ができず、取引価格の低迷が続いていたマンゴーの島内取扱価格が持ち直しつつある。19日の奄美市地方卸売市場の取引価格は1㌔箱で平均2664円と、台風の影響が出る前の今月2日並みまで回復した。
名瀬中央青果によると、19日の同市場のマンゴー取扱量は約900㌔。高値は1㌔3663円で、旧盆前最後の取り扱いとなった13日の高値2376円と比べ約900円高くなっており、平均価格も同日の1068円から約1600円高くなっている。
しかし、贈答用などとして例年、最も取引量の多いお盆前に出荷できなかった影響は大きいようで、同市の男性生産者は「お中元シーズンも終わり、価格は今後、下がっていくと思う。例年よりいい出来栄えだっただけに、お盆前に島外出荷できなかったことは残念」と話した。
名瀬中央青果によると、島内産の野菜も、葉ネギなど一部を除き、平年並みの価格で推移、落ち着きを取り戻している状態という。一方、島外産の野菜は平年に比べ全体的に高値となっており、キャベツが1㌔280円と平年(180円程度)より100円近く高くなっているほか、深ネギなども高値で推移しているという。また、台風10号の影響で西日本を中心に産地に被害をもたらした可能性もあり、「今後、影響が出てくる可能性もある」という。