第29回徳之島民謡大会・天城町大会

第29回徳之島民謡大会・天城町大会

伝統文化・芸能継承の成果を披露し合った第29回徳之島民謡大会=24日、天城町防災センター

 

文化遺産の保存伝承を
取組み成果で交流

 

  
 【徳之島】第29回徳之島民謡大会(徳之島3町文化協会主催)が24日、天城町防災センターであった。伝統文化の継承に取り組む3町の青少年からベテランまで幅広い世代の19組が出演。島唄・三味線や各集落の伝統芸能、島口語りなど伝承活動の成果を披露した。

 スローガンは「徳之島民謡は島の心、みんなで守り育てよう」。徳之島の民謡(島唄・踊り)や島口など文化遺産の発掘・伝承・披露―を目的に3町会場で持ち回り開催。今大会には出演者と観客ら約350人が来場。中水勝久天城町文化協会長は開会あいさつで、島口を交えながら「この大会が、島唄・郷土芸能の伝承・掘り起こし・継承などに寄与していることは間違いない。大会をますます発展させいこう」とアピール。

 発表は、徳之島町井之川中生徒と下久志青年団員たちの郷土芸能「棒踊り」で開演。天城町「子宝六調バンド」の小学生たちの島唄・三味線「三京の後(くし)」や、中島清彦さん(同町)ら奄美を代表する名うてのベテラン唄者、各町集落単位の郷土芸能保存会、島口漫談などに幅広い世代が出演した。

 観客に「島の心」の伝統文化・芸能を守り育てる意識を喚起しつつ、フィナーレは心を一つに会場一体の「六調」踊りで締めくくった。