小学校プログラミング教育

来年度からの小学校でのプログラミング教育全面実施を前に、奄美群島内の教員を対象に講座が行われた

活用・開発人材を育成
全面実施向け説明
テレビ会議で中継 教員対象に講座

 県総合教育センターは29日、奄美市名瀬の小宿小学校をメイン会場に、奄美群島内の小学校教員を対象とした移動講座「いよいよ始まる!小学校プログラミング教育講座」を開いた。メイン会場の小宿小には島内5市町村から28人の教員が参加。講義の部分を群島内5島各会場にテレビ会議システムで中継し、幅広くプログラミング教育についての基礎的な知識を周知した。

 講座は来年度から始まる小学校でのプログラミング教育に対応するために教員の知識・技術向上を図るもの。同センターが県内7地区を巡回し実施しており大島地区で5カ所目。今年度中に全地区での実施を予定している。各学校での校内研修を行うリーダー的人材の育成を目的としている。

 講義では県教育センターの木原敏行情報教育研修課長が登壇し、「教育の情報化とプログラミング教育」との演題で講話。プログラミング教育を「コンピューターに意図した処理を行うよう指示したことができるということを体験させ、プログラミング的(論理的)思考を育むこと」と説明。「AIやICTロボットに使われる人間ではなく、活用する人材や、開発する人材を育てる教育をすべき」とも訴えた。

 受講した朝日小教員の繁山大樹さんは「子どもに教える前に知らなければいけないと思い受講した。来年までに少しでも不安を解消したい」と話した。

 小宿小会場では講義後、PC等の端末を使わない「アンプラグドプログラミング」、端末の画面上で処理する「ビジュアルプログラミング」、実際にロボットなどを動かす「フィジカルプログラミング」をそれぞれ実践。“教える側”としての資質を身に着けた。