ピーチ 地域住民とワークショップ

ピーチ 地域住民とワークショップ

観光・行政関係者、Iターン者、ピーチ社員が参加し、奄美の魅力・課題を議論した

奄美の魅力・課題協議
意見生かした観光商品開発を

 格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーション(井上慎一代表取締役社長、本社・大阪府)は6日、奄美市名瀬の県大島支庁奄美会館2階会議室で地域住民らとの意見交換・ワークショップを開いた。同社員10人と、観光・行政関係者、Iターン者ら計約30人が参加。奄美大島の魅力や課題などを協議した。

 同社は奄美大島離発着便の運航を終了したバニラ・エアと今年10月に統合し、10月1日に奄美大島―成田便、12月26日に奄美大島―関西便を就航させる。意見交換会は就航前に住民意見を聴取し、観光商品開発に生かすために開くもので、奄美大島での開催は7月に続き2回目。同社広報担当者は「奄美にはほかの就航地とは異なる魅力がある。就航地の一員となり、島の人の思いを利用者に届けたい」としている。

 ワークショップではグループに分かれ、Iターン者に移住理由を聞くなどし、奄美大島の魅力を模索。▽過度に観光地化されていない▽海だけではなく山もあり飽きることがない▽シマごとの多様性がある―など、沖縄などと比較した際の奄美の魅力をまとめた。

 またグループごとに▽レンタカー▽おみやげ▽ホスピタリティー―など分野別に課題を議論。ハブや海、日差しへの注意などを搭乗便の「予約確認メール」に掲載する案などが提案された。

 このほか、地元として“呼びたい人”を協議。また、ピーチ側が、自社で取り組むキャッシュレス決済の促進や、来島促進策などを説明した。

 第1回から参加する奄美大島観光協会の越間得晴会長は「バニラ就航後のLCC効果で新たな観光スタイルが増えてきたところ。引き継ぐピーチがそのスタイルをより発展させてもらえるよう、地元側も一体となって作ることができれば」と語った。

 同社は今後も同様のワークショップを継続する予定としている。