奄美各地で敬老豊年祭

奄美各地で敬老豊年祭

会場を沸かせた豆力士の取組(小宿集落)

化粧まわし姿で土俵入りする赤ちゃん(有屋町内会)

相撲など披露しお年寄りに感謝

 旧暦8月15日前の日曜となった8日、奄美各地で豊年祭があり、各集落公民館前の土俵では、子どもたちによるちびっこ相撲などが行われた。敬老会も兼ねており、女子児童による舞踊など多彩な催しで、これまで地域を支えてきたお年寄りに日頃の感謝を捧げ長寿を願った。

 奄美市名瀬小宿集落では、未就学児や小学生らによる相撲の取組があった。豆力士たちは周囲の声援を受けながら、まわし姿で土俵に上がり、元気よく立ち合った。土俵際で懸命に粘る子どもたちに、会場からは「頑張れー」「負けるなー」などの声援が送られた。

 同市名瀬有屋町内会では、化粧まわしを付けた赤ちゃんの土俵入りが行われ、まわしを付けた男性力士に抱えられ、堂々と土俵入りをすると大きな拍手が送られ、大声で泣きだす赤ちゃん力士には、温かい笑い声が上がった。

 同市名瀬大熊地区では、親子による相撲対決も行われた。中学生力士が、父親を土俵に押し倒すと、会場からは大きな歓声が上がっていた。

 会場となった公民館には、地域を支えてきたお年寄りらが招待され、子どもたちや大人たちによる取組に、拍手で声援を送っていた。