実際にレコードを触る中高生たち
自分たちがまとめたプランニングを発表
玄関受付横のビッグスクリーン前で集合写真
【東京】インターンシップ事業4日目の午後は、芸能界で活躍する多くのアーティストが所属する㈱ソニー・ミュージックエンタテインメントへテレ東から移動する。中高生たちにここでも入館証が渡され、セキリュティチェックが厳しいことが分かった。
広報・CSRグループの金土真理子さんから会社概要が説明された。同社はもともとレコード会社。音楽の歴史をたどると、まず、1909年にレコード製造開始。今の子どもたちは実物を見たことがないため本物のレコードが登場。中高生たちは溝を触り、プレーヤーで音楽が流れるのを聴いた。
金土さんは「黒い円盤がぐるぐる回って音が出るなんて不思議ですよね」と語った。続いて82年にCD(コンパクトディスク)が開発。2000年前後にパソコン向け音楽配信がスタート、15年定額制音楽配信ストリーミングサービスが開始と説明。
その後、同社が抱えるアーティストをどう売っていくか紹介。レコード会社に勤めるA&R(アーティスト・アンド・レパートリー)と言われるアーティストの総監督とプロダクションに所属するマネージャーと連携してよりよい形で売りこんでいくという。
そのためには①レコーディング。ディレクターがぐっとくるかどうかが大事なこと②ミュージックビデオ撮影は映像ディレクター③プロモーション会議、宣伝担当者がこの人のために頑張るぞと気合が入る会。インターネット時代なので、ターゲット層が合っているか、営業ではCD発売日のイベントやショップとの調整、ファンクラブの限定ライブなど、リリースするまでの配信などサブスクリッションサービス(聴かせ方)の検討が行われる。
アーティストの売り込みまでの流れを聞いた後、中高生は2グループに分かれ、同社の4組のアーティストの中から一組選んで、それぞれがプランニング内容などを発表した。
同社の採用方法は資格不要、新卒は出身大学など無関係で筆記試験と面接で1分間パフォーマンスなど個性的な人材を求める方法などが採られている。またアーティストもオーディション、デモテープ、他のレコード会社からの移籍など、いろいろだ。
また、同社はNPOと組んで出張授業を行っており、音楽とアニメのアフレコ体験ができるという。他にも遠隔授業のプログラミングも検討中。「ぜひ、当社に徳之島からオファーしてください」とは、広報CSRグループの鳥本綾子さん。
この日は初の自由時間が設けられ、中高生たちは1時間だけ原宿の竹下通りで買い物を楽しんだ。
その後はまた塾と予備校での勉強が続いた。宿泊先のオリセン内での引っ越しもあり、慌ただしい一日が終わった。