県内100歳以上高齢者発表

人口10万人あたり大島地区が県内最高
長寿の秘訣「前向きに考える」「好き嫌いない」

 県高齢者生き生き推進課は11日、県内で満100歳以上の長寿者を発表した。県全体の100歳以上は男性186人、女性1442人で、前年度比71人増の1628人となり、過去最多を更新。大島地区は男性13人、女性145人の計158人で、同6人減だった。県内最高齢は南さつま市の田中キクヱさん=1907年2月25日生まれ、112歳=、男性の最高齢は南九州市在住の新屋哲雄さん=1911年3月27日生まれ、108歳=だった。

 長寿者数は9月1日の調査時点で、同15日現在100歳以上(1919年9月15日までに生まれた人)となる人数。県内の長寿者数は64年の調査開始以来増加傾向にあり、2012年以降は過去最多を更新し続けている。

 人口10万人当たりの100歳以上長寿者の人口は県全体で100・87人と、昨年度を5・11人上回った。昨年度の同数値は全国4位だったが、今年度は現時点で未公表。大島地区は149・35人で前年度より3・58人減となったが、地区別で県内最高となっている。

 大島地区の市町村別の100歳以上長寿者数をみると、奄美市が51人で最多。以下、伊仙町18人、徳之島町と与論町は各15人、瀬戸内町14人、天城町12人、和泊町11人、知名町10人、龍郷町は6人、喜界町が5人、宇検村は1人、大和村はゼロだった。

 今年度中に100歳に達する人(1919年4月1日~20年3月31日生)は、県全体で809人(男性79人、女性730人)となり、前年度比94人増。大島地区では男性4人、女性65人の計69人で、前年度と比べ、8人増加している。

 同課の調査によると、今年度中に100歳を迎える人のうち、535人が在宅。喫煙する人が1人、晩酌する人が29人。179人が移動や食事、入浴などの面で自立した生活を送っている。

 長寿の秘訣についてアンケート調査を実施。「物事を前向きに考え、くよくよしない」「好き嫌いがなく、何でも食べる」「規則正しい生活をする」などが挙げられた。