奄美市「敬老の日」祝賀会

奄美文化センターで敬老の日祝賀会が行われ、多くの高齢者が余興などを楽しんだ

健やかな長寿願う
式典に余興も

 奄美市と同市社会福祉協議会(福山敏裕会長)は「敬老の日」の16日、同名瀬の奄美文化センターで2019年度敬老の日祝賀会を開いた。多くの高齢者が参加し式典や、余興などで楽しみにぎわった。来場者らは、高齢者の地域に対する長年の尽力に感謝し、市民とともに健やかな長寿を願った。

 会は、県立大島高校の書道部がオープニングを担い、高齢者を祝う言葉や文章などを筆で書き込むパフォーマンスを披露。式典では朝山毅市長が「私たちが平和な暮らしを送ることができるのも、ふるさと奄美の発展に尽力した皆さまのたゆまぬ努力の賜物。連綿とつないできた歴史、伝統、文化を大切に受け継ぎながら、誇りと自信が持てる奄美市の発展に努力していく。いつまでも元気で心豊かにお過ごしください」とあいさつした。

 市議会を代表して師玉敏代議長が来賓祝辞で「皆さまが戦前、戦後の厳しい時代を生き抜いて来られたことで、今日の平和と発展がある。奄美は『長寿の島』と呼ばれ、元気で自立した高齢者が増えて来ている。今後もより良い郷土づくりなどに、指導助言いただきたい」と述べた。

 余興の部では、唄者・前山真吾さんの祝い唄「朝顔節」でスタート。小宿保育園の園児らが踊りや太鼓演奏で盛り上げ。奄美市少年少女合唱団は、「月の白浜」など3曲を澄み切ったハーモニーで観客を楽しませた。

 また休憩時間では、市高齢者福祉課職員が健康体操を紹介。市職員のお手本に合わせ、会場も参加して「笑いヨガ」などを実演した。

 多彩な演目で盛り上がり、ラストは六調で会場からも舞台に上がり踊りは最高潮となりフィナーレとなった。

 なお市の65歳以上の人口は1万3421人で、全人口の30・9%。これは総務省発表の全国平均の28・4%を上回っているという。