大正大地域実習受入式

大正大地域実習受入式

地域実習のために来島した大正大の1・3年生14人に朝山市長が委嘱状を送った

 

奄美への還元に意欲
奄美市委嘱

 

 大正大学(東京都)地域創生学部は18日から42日間の日程で、奄美大島で地域実習を行っている。19日には奄美市名瀬の同市役所で実習生の受入式があり、訪れている学生14人に朝山市長が委嘱状を手渡した。2年前に続き2度目の参加となる3年の加藤晃一さん(22)は「奄美を知る自分たちが東京の人間として何を還元できるかを考えたい」と語った。

 実習プログラムは同大学地域研究所が主催する広域の地域自治体連携事業「黒潮コンソーシアム」の一環。加盟15自治体に学生が滞在し、フィールドワークなどを通して地域活性化や地方創生などを探る。これまでは1年生のみの参加だったが、今回からは2度目の訪問となる3年生も参加した。

 同学部の米崎克彦専任講師によると、1年生は、奄美の歴史や文化を知ることを中心に活動。3年生は1年生の時の実習経験を生かし、自身の研究テーマに沿った学習を深めるという。

 委嘱状を交付した朝山毅市長は「いろんな歴史を踏んできた奄美は地方の原点といっても過言ではない。へき地だから、離島だから大きな課題を抱えている。若い皆さんの知恵を貸していただくことで奄美が良くなっていくのではないか」と激励の言葉を掛けた。

 実習生らは10月29日までの間、奄美大島で実習(沖永良部島への訪問予定もあり)。滞在後半の10月28日には成果報告会の開催も計画されている。また、帰京後は実習の成果を報告書にまとめるという。