与論町、山町長が所信表明

2期目の所信を述べる山元宗町長=30日、与論町=

「全力投球で職務全う」

 【沖永良部】与論町の山元宗町長(75)が、30日に開会した町議会9月定例会で2期目の所信を表明し、「誠心誠意、全力投球で職務を全うする」と決意を述べた。

 政策の柱として▽人口減少対策▽福祉施策の充実▽産業の振興▽人材育成▽災害に強い町づくり―の五つを掲げた。

 人口減少対策では「島外出産助成を始めとする子育て支援の継続、I・Uターン者の雇用対策と町営住宅建設等による若者の定住促進に努める」とした。

 産業振興においては、農地整備や堆肥センターの活用等による農業の振興、優良素牛導入等による畜産振興、養殖漁業の研究、魚介類の加工や流通体制の改善による水産業の振興、国立公園や世界自然遺産登録を見据えた島伝い観光の振興などを推進する考えを示した。

 災害に強い町づくりでは、庁舎建設と合わせて緊急避難所としての機能を持つ駐車場の整備、茶花地区の冠水対策、ハキビナ海岸・前浜海岸・麦屋漁港の防潮対策、空港エプロンの整備、抜港対策としての港湾整備に努めるとした。

 このほか、し尿処理場の建設や町立の三つの子ども園の統合などの課題を挙げ「町民総参加のもと、町民のための政策を一つずつ実践、実現していく」と力を込めた。