豊田自動織機女子陸上部徳之島入り

「スポーツ愛ランドあまぎ」への冬期合宿第1陣、豊田自動織機女子陸上競技部一行(先陣)と歓迎の地元関係者=5日、徳之島空港

冬期合宿の第一陣に
クイーンズ駅伝へ強化

 【徳之島】「スポーツ愛ランドあまぎ」への2019年冬期合宿の第一陣として5日、豊田自動織機女子陸上競技部(愛知県、長谷川重夫監督)の選手・スタッフら先陣11人が徳之島入り。空港では地元天城町や徳之島観光連盟など関係者が歓迎。来月24日の第39回全日本実業団対抗女子駅伝競走大会 (クイーンズ駅伝 in 宮城)を照準に強化合宿に入った。最終的に計14人で17日まで。

 豊田自動織機女子陸上競技部は、08年第28回全日本実業団女子駅伝など駅伝5大会を制覇している。天城町を中心とした徳之島合宿は今期で3年連続。前期までは1、2月に来島、この時期は初。海外合宿(米国ニューメキシコ州アルバカーキ市)から切り替えている。

 合宿第一陣(第1班)の選手らには、8月の米サンディエゴでのハーフマラソン優勝の主将林田みさき選手(23)=兵庫県出身=をはじめクイーンズ駅伝2年連続区間賞のヘレン・エカラレ選手(20)=ケニア出身=の姿も。

 徳之島空港では、天城町当局や観光連盟など関係者が横断幕と花束で歓迎。森田弘光町長は「令和元年の合宿第一陣・幕開けとしてチーム、個人それぞれに素晴らしい成績を残す第一歩に」。観光連盟の重田勝也会長も「徳之島合宿をした方は好成績を収めている。食や文化もパワーとして影響していると思う」とエール。町がタンカンジュース、観光連盟が黒糖もプレゼントした。

 牧野圭祐コーチ(29)は「この時期の合宿は初めてだが、この後の駅伝シーズンに向けて、徳之島の環境を最大限利用した合宿にしたい」と感謝。クロスカントリーコースや陸上競技場、尚子ロード(島北部ロード)を活用してクイーンズ駅伝に備える。

 同町当局などによると、今シーズン(来年3月下旬まで)の町内合宿予定総数は約30団体(うち野球3)・延べ約6千人。合宿常連チームの東京五輪マラソン代表内定(同日現在男子2人、女子1人)も影響したのか増加見込みという。