戸口地区で「ふるさと探検隊」

戸口地区で「ふるさと探検隊」

集落を巡り地域を点検した戸口地区の住民たち

自分たちの集落、自分たちで
地域の課題や改善策整理
県大島支庁

 県大島支庁農村整備課は6日、龍郷町戸口地区の良好な農村環境保全と地域住民活動の活性化を目指す「ふるさと探検隊」を同地区振興センターで開いた。参加した住民らは、自分たちの集落は自分たちで住みよくしていこうと集落を歩いて点検。ワークショップを通して、地域の課題や改善策などを整理した。

 同事業は、地元の農村環境の強化・保全などを目指して1996年から各地で開催。住民自らが、意見を出し合って改善点をまとめることで、積極的な行動や活動を促していこうと取り組んでいる。

 日程は、集落点検を踏まえた「改善策・計画の検討」と将来像を描く「夢マップ作成」の2回。1日目のこの日は、上戸口、中戸口、下戸口集落の同地区住民や県・町職員ら約40人が参加し、集落の点検やワークショップを通して、地域を見つめ直した。

 集落点検では、戸口川側の「神の道コース」と大美川側の「畑コース」の二手で、区長らを案内役に集落を歩いて探索。地図を手に、自然や住環境、観光資源や公共設備の状況などをチェックした。

 神の道コースでは、平行盛神社や泥染め池などの観光資源を視察し、整備や補修の必要性などを検討。河川に接する路上では、県職員に水害の恐れなどを説明し、路面の破損箇所や水路のつまりなどをメモした。

 センターに戻った一行は、ワークショップですぐさま情報交換。良いところを青付箋=ふせん=、直したいところを赤い付箋に記入し、住みよ地域に向けた意見や感想を話し合った。

 次回は、課題解決や保全計画をまとめて集落の活動・行動を示す「夢マップ」制作を予定。中戸口・植田敏博区長は「できること、できないことをしっかり詰め、要望するところは求めるよう集約していたい」と話した。