市議選開票作業大幅遅れ

市議選開票作業大幅遅れ

開票所で報告ミスによるトラブルが発生して、職員が数えなおすなどし、作業が大幅に遅れた

 

投票所の報告ミスで投票者数より132票多く

 

 27日に開票された奄美市議会議員選挙の開票作業で、市選挙管理委員会(名島義文委員長)が集計した票数が事前に把握していた投票者数より、132票上回るトラブルがあった。原因は投票所職員の報告ミスによるものだったが、原因究明のために開票作業は遅れ、正しい投票数などが確定したのは28日午前0時17分になった。市選管は「投票所の職員に厳しく指導し、再発防止に努めたい」としている。

 市選管によるとトラブルは、第20投票所(名瀬浜里集会所)の職員が本来午後6時の投票者数を記載すべき投票録に、午後4時現在の投票者数を記載し、選管に報告していたことに起因するもの。

 同投票所で午後4時から同6時までの2時間の間に投票した132人が投票者数に加えられていなかった。開票所では午後10時の中間発表後、手作業と機械を使った再チェック作業を実施。投票録記載の投票者数、入場券枚数、選挙人名簿をそれぞれ数えなおし、比較したところミスが判明した。当初予定していた確定時間は午後11時、今回のミスにより確定時間は予定より1時間以上遅れた。

 市選管は「これまでになかった事態だったので、原因の特定が遅れた」と説明。また、同選挙では選挙公報に記載ミスがあったこともあり、「チェックがおろそかになっていた。公報に続き、開票でもミスがあり、有権者に申し訳ない。これまで慣習として行っていたチェック体制を、これを機に見直す」とした。