大正大学学生が成果報告

大正大学学生が成果報告

大正大学の学生が研究成果を発表した

地域資源マップづくりも
実習で魅力発信など発表

奄美のまちづくりについて大正大学(東京都)地域創生学部の学生が提案する研究報告会が28日、奄美市名瀬のAiAiひろばであった。インタビュー取材や群島内でのフィールドワークを通じ、魅力発信の方向性を検証。奄美初来島の1年生グループは研究をまとめながら、「滞在したことで、奄美の多くの魅力に触れることが出来た」と振り返った。

実習は、同大学地域構想研究所が主催する「くろしおコンソーシアム(共同事業体)」の一環。学生が加盟自治体に滞在する実習プログラムを例年実施している。

今年度は同学部の1年生7人・3年生7人が9月中旬に奄美大島入り。42日間の地域実習を行った

1年生グループは同島と沖永良部島の現状や課題調査。また企業や観光、産業など各分野の代表者11人にインタビューを行い、仕事や伝統に対する思いをメッセージとして紹介した。

実習の成果物として、名瀬市街地の地域資源マップづくりにも取り組んだほか、今回のイタンビューを記事化した情報誌作成も報告。今後島外発信に活用するという。

リーダーの小池裕樹さんは「奄美の住民から、地域を思う熱意を感じた。実習経験を踏まえ、今後の研究に生かしたい」と話した。

そのほか、3年生グループは、世界自然遺産登録後の影響や産業構造の分析などを発表した。

同大学によると、現3年生は2年前に奄美実習を経験済み。再来島時は、より掘り下げた地域経済の研究に取り組める循環プログラムとなっている。

渡辺道夫・鴨台会本部常任理事は「奄美では、学生が常に自主性を持って取り組んでいる」と評した。